テンペラ画 『 空飛天想 』 F20号売却について

第65回南日本新聞社大賞受賞者宍野寛画伯
[ 第65回南日本美術展(2010年11月13日(土)−28(日)) 鹿児島県歴史資料センター黎明館 鹿児島市立美術館   主催:南日本新聞社 
 第65回記念大賞 乙女の心−阿−…………宍野 寛…………霧島市 ]

中国世界遺産“敦煌莫高窟”日本世界遺産“法隆寺”西園院収蔵障壁画『シルクロードから来た天女』(常書鴻作)をつなぐ現代仏教絵画 『 空飛天想 』

 

  本作品は、“敦煌の守護神”“中国近代絵画の父”と呼ばれた常書鴻先生が模写されたデッサンを基に、現在日本で制作活動をされている宍野寛先生によって描かれた作品です。

 宍野先生は、筑波大学大学院を終了後、フランスに留学され、現在日本で活躍されている作家なのですが、常書鴻先生が描かれたデッサンを使ってぜひ作品を描かせてもらえないかとのお話をいただき、私ども常書鴻研究会の所有するデッサンを提供することで完成した作品です。宍野先生は本作品の制作を通し、同じ西洋画家であり、フランス留学後、敦煌莫高窟の保存と修復に生涯をささげた常書鴻先生の生き様に感銘をうけられたとのことで、今回本作品を私ども常書鴻研究会に寄贈していただき、また、作品を売却することで、常書鴻研究会の活動資金にしてくださいとのお話をいただきました。

 本作品は、金箔の黄金背景に法隆寺・百済観音の左腕が画面中心に描かれ、その周りを敦煌莫高窟の飛天が優雅に舞っている構成となっています。シルクロードを通り、敦煌を経由して日本の法隆寺に伝来した仏教の歴史と、そこに込められた多くの人々の想いが込められた作品であり、日本に伝えられた飛天を、西洋絵画の古典技法を使い、中国シルクロードの空気が伝わるように描かれたものであるとお聞きしています。金箔・プラチナ箔などがふんだんに用いられた本作品は、“田平”という額縁に入れられており、日本風の部屋にも、西洋風の部屋にも飾っていただけるようにしていただきました。

 本作品が、現代の仏教芸術としてだけではなく、宗派を超えて、多くの方々の信仰の助けとなり、また、常書鴻先生の偉業を後世に残せる作品であると、我々は確信しています。
 この機会に、ぜひ本作品の購入をお考えいただき、ご連絡いただければと思います。

 下記にご紹介させていただいている『飛天図のデッサン』同様、作品のご購入を希望される方は、下記のメールアドレスまでご連絡下さい。日程と場所を調整の上、こちらから作品と各種資料を持参し、直にごらんになってお決めいただき、弁護士を通じて売却の手続きをしたいと考えています。

info-jyoushokou★jpn-imperial-mausolea.com
(スパムメール対策でアットマーク表示を変えています。
実際に使用する場合は、上記アドレスの★→@ に変更して、常書鴻研究会宛てにメールをお送り下さい)

世界文化遺産法隆寺 西園院障壁画 『シルクロードから来た天女』の下絵売却について


  私たち常書鴻研究会は、世界文化遺産 法隆寺 西園院に保存展示されている障壁画『シルクロードから来た天女』の下絵となった飛天図のデッサン8枚を、現在所有しています。(資料1・資料2)

 このデッサンは、シルクロード最高の仏教遺跡 世界文化遺産 中国敦煌莫高窟における模写でもあり、二つの世界遺産に関係する貴重な仏教資料として、これまで大切に保管してきました。
また、私どもは本作品に関して,文化庁参事官室にて参事官殿により、直にその所有を認められたものであります。(資料3)
  

 今回この8枚の下絵を手放すこととなり、仏教徒の方々や仏教研究者、または美術品収集家の皆様に、広く購入希望者を募る目的で、このホームページを立ち上げました。

 本作品におけるその優美な曲線は、古代中国におけるシルクロードの空気を今に伝え、日本における仏教伝来の重要な建築物 奈良斑鳩 法隆寺 に納められている飛天と同じ感動を残す貴重な美術品であり、宗派を越えて信仰の助けとなる得難い仏教絵画でもあります。
 したがいまして、私どもは、この価値を充分にご理解いただき、大切にしていただける方にお譲りしたいと考えています。

 本作品をもとに描かれた、法隆寺 障壁画『シルクロードから来た天女』に関しては、
『シルクロードから来た天女 法隆寺・飛天開眼』 徳間書店 1988年出版 高田良信・NHK取材班 著作 を、ご一読されることをおすすめ致します。

『シルクロードから来た天女法隆寺・飛天開眼』 序文

 まえがき−前言−
このたび、日本の法隆寺の方々がおいでになり、その際、私たちが三年もの年月を費やして完成したふすま絵の制作記録を見せていただき、喜びにたえません。
 と申しますのも、この記録は中国の敦煌莫高窟と日本の法隆寺の、中日両国二〇〇〇年にわたる仏教文化・芸術交流の発展のたまものであり、人類の平和友好・文化交流を代表する結晶だからです。またこれは、私たちが四〇年かけて専念してきた敦煌仏教芸術研究の成果の一つでもあります。そこで、ここに私たちはこのふすま絵を差し上げ、中日友好を願う人びとに観賞していただき、ご教示をいただきたいと願っております。
 この記録の一部は一九八八年四月一一日、NHK特集「シルクロードから来た天女」として放映されましたが、これも私たちの描いたふすま絵の別の側面を紹介しています。私たちの制作には長女沙娜と長男の嘉煌も加わっています。
 中日の友好と文化交流が子々孫々まで続くよう祈願しております。
    一九八八年五月三〇日 中国北京にて
                                                    李承仙
                                                    常書鴻

 

『シルクロードから来た天女』の下絵 ご購入を希望される方は下記アドレスまでご連絡下さい。
日程と場所を調整の上、こちらから作品と各種資料を持参し、直にごらんになってお決めいただき、弁護士を通じて売却の手続きをしたいと考えています。
双方の売却における合意がなされた時点で手続きに移りたいと思います。

info-jyoushokou★jpn-imperial-mausolea.com
(スパムメール対策でアットマーク表示を変えています。
実際に使用する場合は、上記アドレスの★→@ に変更して、常書鴻研究会宛てにメールをお送り下さい)


古画の模写は、中国民族絵画の伝統の中で不可欠の課題である。
模写は、作品の形態や色彩を客観的に再現することを要求されるだけではなく、より大切なのは作品の勢いや筆致の品格を表現することである。宋代の著名な画家米芾(べいふつ)(1051〜1107年)は、「画は臨(りん)すべく摹(も)すべし」 、と述べている。彼は「臨」と「摹」を2種類の技術表現として分けて解釈している。「摹」とは外に現れる効果であり「臨」は絵画の勢いや筆致の品格を理解することが求められるのである。
臨摹=模写は、一幅の絵を“形”から、その“心”にいたるまで、全て忠実に再現することを追及するものなのである。
『敦煌の守護神−常書鴻自伝』(NHK出版社) 第7章 P281より

 

 

法隆寺障壁画 設置・作画の一部経過報告書 [常書鴻氏が甲に宛てた経過報告書(内部告発書)]


 

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